9月18日

中国人観光客に人気な日本の観光地ランキングTop5をご紹介

この記事では中国からのインバウンド誘致や、観光促進にご興味がある方向けに中国人観光客に人気な日本の観光地ランキングTOP5とこれら観光地が選ばれる理由につい詳しくご紹介します。

■目次

▶ まとめ

No.1 東京（浅草、銀座、渋谷、原宿）

東京が中国人観光客に人気な理由はいくつかありますが、主に都市の多様性、豊富な観光スポット、ショッピング、そして文化的な魅力が大きく影響しています。

銀座、渋谷、新宿といったショッピングエリアでは、世界的なブランドから日本の有名ブランドまで、幅広い商品が購入できます。特に、免税店が多く、家電製品、化粧品、ファッションアイテムなどが人気です。中国人観光客にとって、価格が安く品質の高い日本製品（特に家電や医薬品）は大きな魅力です。

浅草の雷門や東京スカイツリーなど、東京には伝統文化と近代的な観光地が共存しています。歴史的な場所を訪れることで日本の伝統文化に触れながら、最先端の技術や建築も体験できるため、観光の多様性が楽しめます。原宿や秋葉原といったサブカルチャーの発信地も、アニメやマンガ、ファッションに興味を持つ若い世代にとって大きな魅力です。

東京は世界的に有名な美食の街であり、ミシュラン星付きのレストランや、寿司、ラーメン、天ぷらなどの伝統的な和食が堪能できる場所が多いです。特に、質の高い食文化が中国人観光客を惹きつけています。また、日本の「食べ歩き」文化や、コンビニエンスストアで手軽に入手できる食品も、外国人観光客には新鮮で楽しめるポイントです。

更に東京は鉄道や地下鉄の交通網が非常に発達しており、観光客が移動しやすい都市です。羽田空港や成田空港からのアクセスも良く、他の地方都市へも容易にアクセスできるため、東京を拠点に日本全土を観光することが可能です。

最後に東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン（大阪ですが東京からも訪れやすい）、そして六本木のナイトライフなど、多様なエンターテイメント施設があることも人気の要因です。また、季節ごとに開催されるイベント（桜の季節の花見、夏の花火大会など）も観光の楽しみの一つです。

No.2 大阪（道頓堀、梅田）

「食い倒れの街」として知られる大阪は、特にグルメ目的で訪れる中国人観光客にとって大きな魅力です。たこ焼き、お好み焼き、串カツといった大阪の名物料理を手軽に楽しむことができ、地元の食文化を存分に味わえます。大阪の食文化は、ストリートフードから高級料理まで多様で、特に観光地の道頓堀周辺には多くの飲食店が並んでいます。これが食べ歩き好きな観光客にとって魅力的です。

道頓堀は大阪観光のシンボルで、特にグリコのネオンサインや大きな看板が観光客に人気です。この場所で写真を撮ることが大阪観光の定番になっており、中国のSNSでも頻繁に共有されます。道頓堀エリアにはショッピングと食事が一体となった観光エリアが広がり、昼夜を問わず賑わいを見せています。

大阪はショッピングが楽しめる都市でもあり、梅田、心斎橋、なんばなどのショッピングエリアには、大型の百貨店やデパート、ブランドショップが集まっています。特に梅田のHEP FIVEや心斎橋の高級ブランドショップは、中国人観光客にとって魅力的な買い物スポットです。家電量販店のヨドバシカメラやビックカメラも人気で、日本製の家電やお土産が多く販売されています。また、免税制度が整っているため、観光客にとって購入の際にお得感があります。

ユニバーサル・スタジオ・ジャパン（USJ）は、大阪を訪れる観光客にとって大きな魅力です。特に、中国国内で人気の映画やキャラクターに関連したアトラクションがあり、訪れる動機となっています。例として、ハリー・ポッターエリアやミニオンパークはファミリー層に人気です。中国人観光客は、家族や友人との旅行でこのテーマパークを訪れ、アトラクションだけでなく、グッズ購入や食事も楽しんでいます。

大阪は日本国内外からのアクセスが良く、関西国際空港が主要なゲートウェイとして機能しています。中国からの直行便も多く、アクセスが容易であるため、中国人観光客が大阪を訪れやすい状況になっています。また、大阪からは京都や奈良、神戸といった関西圏内の観光地への交通も便利で、これらの都市とセットで訪れることができるのも大阪の魅力です。

更に大阪の人々は親しみやすく、フレンドリーであることから、観光客にとって居心地良い環境であると言われています。中国人観光客も、活気ある大阪の雰囲気と、人々の親しみやすさに魅力を感じていると言っていいでしょう。

No.3 京都（清水寺、金閣寺、伏見稲荷大社）

京都は日本の古都であり、1000年以上にわたる歴史を持つ都市です。中国人観光客は、日本の歴史的な建造物や伝統文化に対する興味が強く、京都はその理想的な場所といえます。特に、清水寺、金閣寺（鹿苑寺）、銀閣寺（慈照寺）といった歴史的な寺院や、二条城のような文化財は、訪れる価値が高いとして評価されています。

四季折々の自然の美しさも観光を楽しめる要因となっています。特に、桜の季節や紅葉の季節は、京都の寺院や庭園が絢爛たる美しさを見せ、多くの観光客を魅了します。嵐山の竹林や、春の桜、秋の紅葉が広がる風景は、中国人観光客にとって日本らしい自然を感じられる場所として特に人気です。

また、京都では、茶道、着物、花道、書道といった日本の伝統文化を実際に体験できる機会も豊富に提供されています。特に、京都の街並みを着物で散策する体験は、中国人観光客の間で人気が高いです。また、舞妓体験や伝統的な茶室での茶道体験も、中国人観光客が日本文化に親しむための特別な機会となっています。

京都の食文化もまた観光客を引きつけています。京料理や懐石料理、和菓子といった、繊細で見た目も美しい料理が楽しめるだけでなく、錦市場では地元の食材や特産品を手軽に楽しむことができます。中国人観光客は、京都での食事を文化体験の一環として楽しんでおり、特に高級感のある京料理は特別な体験として好まれています。

更に京都では、中国語表記の案内や観光ガイドが整備されており、観光客がスムーズに観光できる環境が整っています。多くの寺院や施設では中国語のオーディオガイドが利用でき、コミュニケーションの障壁が少ないことも人気の理由です。また、京都は日本政府や地方自治体が観光振興に力を入れており、訪日外国人に対するサービスやホスピタリティが高い水準で提供されています。

No.4 北海道（札幌、富良野、小樽）

北海道は四季折々の美しい自然を楽しめる場所であり、季節ごとに異なる景観が観光客を惹きつけます。特に、夏の涼しい気候や、冬の雪景色は大きな魅力です。冬はスキーリゾートや雪祭りが大人気で、特に札幌雪まつりは巨大な雪像が中国のSNSでも話題になり、冬の観光の定番となっています。また、夏の富良野のラベンダー畑や、美瑛の青い池など、季節ごとの自然の美しさも観光客を惹きつけます。

カニ、ウニ、イクラなどの海鮮料理は、グルメな中国人観光客に大変人気があります。北海道の豊富な海産物を楽しむために訪れる人も多く、地元でしか味わえない新鮮な食材を求めて観光客が集まります。また、札幌ラーメン、ジンギスカン、そしてスイーツ（特に北海道産の乳製品を使ったもの）も、中国人観光客に人気です。観光と食事が一体となった旅が楽しめるため、グルメ好きな層に強く支持されています。

登別温泉や洞爺湖温泉も中国人観光客の間で有名です。温泉につかりながら美しい自然を眺めることができることが、リラックスを求める観光客にとって魅力です。冬の雪景色と温泉の組み合わせは、非日常的な体験として非常に評価されています。温泉地では、日本の伝統的な旅館やリゾート施設があり、贅沢な時間を過ごせることが人気の理由の一つです。

北海道の中心都市である札幌は、観光スポットやショッピング、食事が楽しめる便利な場所です。大通公園や時計台、札幌市役所など、観光名所が集まっており、特に札幌雪まつりの期間中は多くの観光客で賑わいます。免税店や大型ショッピングモールもあり、中国語対応のサービスが整備されているため、言葉の不安を感じずにショッピングを楽しめることが観光地としての人気ポイントとなっています。

No.5 沖縄（那覇、石垣島）

沖縄は青い海と白い砂浜が広がるリゾート地として中国で有名です。中国でも南国のリゾート地を好む人が多いので、沖縄の美しいビーチや南国の自然景観が多くの観光客を引き寄せており、特に那覇市内の観光や石垣島のリゾート、ダイビングスポットが注目されています。

沖縄は中国の主要都市からの直行便が多く、比較的短時間でアクセスできる点が魅力です。特に、上海や北京などからの飛行機が数時間で到着できることから、短期旅行先としても好まれています。

琉球文化は日本本土とは異なり、独自の伝統や習慣があり、中国文化との歴史的なつながりも深いです。このため、沖縄での文化体験も中国人観光客にとって興味深いポイントとなっています。

更に、沖縄の観光地では中国語を話せるスタッフや案内表示が整備されており、言語の壁が低いため、中国人観光客にとって訪れやすい場所となっています。

■まとめ

中国人観光客に人気な日本の観光地Top5は、東京、大阪、京都、北海道、沖縄です。これらの観光地は、美しい自然風景、歴史的建造物、多様な体験、文化やグルメリを楽しめるため、中国人観光客から非常に高い評価を受けています。また、買い物のし易さも主要な要素で、日本家電からハイブランド、ファッションやコスメまでまとめて購入しやすい地域が観光地として選ばれやすい傾向にあります。