中国でも、日本の年末年始やゴールデンウィークのような長期連休がありますが、日本とはタイミングや特徴が違っていたりします。この記事では、中国の代表的な長期連休の時期や特徴をご紹介します。
■目次
▶ 元旦
▶ 春節
▶ 清明節
▶ 労働節
▶ 端午節
▶ 中秋節
▶ 国慶節
▶ まとめ
■中国の長期連休の特徴
中国の祝日は、土日をつなげて長期連休にする方策が国家的に行われています。中国国務院弁公庁が毎年定めていて、企業も国の方針に従って従業員を働かせています。基本的に祝日の前後にある土日をつなげて長期連休とする代わりに、前後に振替出勤日を設ける仕組みです。
例えば、2024年の春節では、2月10日(土)~2月17日(土)の8連休ですが、2月4日(日)と2月18日(日)を振替出勤日としています。また、除夕である2月9日(金)は、旧暦の大みそかにあたり出勤日となっていますが、有給休暇を利用して9連休を過ごしている人も多くいました。
■中国の主な7つの連休
中国には主に7つの連休があります。中国の祝日は旧暦にちなんだものも多いので、毎年スケジュールが異なるという特徴があります。この記事では2024年の新暦に基づいて説明します。
■元旦
元旦は新暦の1月1日です。土日が繋がっていない場合には元旦のみが休みで、12月31日の大晦日や1月2日以降は出勤日になります。欧米と同じく元旦だけが特別な日として祝日扱いされています。2024年は前年12月30日(土)~1月1日(月)の3連休です。
■春節
春節は中国の旧暦における新年を祝う伝統的な祝日です。旧暦の1月1日~1月3日を中心として7連休が設けられています。春節の時期によっては土日が重なるので、8連休になることもある中国最大の長期連休の一つです。2024年は2月10日(土)~2月17日(土)の8連休です。
■清明節
清明節は新暦で4月5日前後に設けられるお墓参りのための祝日です。日本のお盆に相当しますが、清明節を週末につなげると3連休になることがあります。2024年は4月4日(木)~4月6日(土)です。
■労働節
労働節はメーデーです。新暦の5月1日が労働節で、前後の土日につながるように長期連休が設定される傾向があります。春節や国慶節ほどではないものの、長めの連休にする施策が取られることが多い祝日です。2024年は5月1日(水)から5月5日(日)までの5連休です。
■端午節
端午節は中国の祝日で、日本の端午の節句と同じ意味合いがあります。ただし、中国では旧暦の5月5日が祝日になります。端午節も前後の土日とつなげて長期連休にするのが一般的です。2024年は6月8日(土)から6月10日(月)までの3連休です。
■中秋節
中秋節は名月を鑑賞するための国民の祝日として認められている日で、旧暦の8月15日です。中秋節も前後の土日とつなげ、三連休くらいになることが多くなっています。2024年は9月15日(日)から9月17日(火)までの3連休です。
■国慶節
国慶節は中国の建国記念日にあたる祝日で、新暦の10月1日(火)から10月7日(火)までの7連休です。前後の土日と振替出勤日を組み合わせて、春節と同程度の長期連休となります。
■中国では長期連休に何をする?
以下に、中国では長期連休がどのようの過ごされるのかを解説します。
■伝統的な祝い方をする
中国では伝統を重んじる文化が根付いており、祝日の意味に基づいた伝統的な祝い方が昔から継続されています。春節には家族と親しみ、端午節には粽(ちまき)を食べ、中秋節には月餅を食べるのが一般的です。
■国内・海外の旅行に出かける
中国では長期連休には国内や海外へ旅行に出かける人も多いです。特に春節や国慶節の長期連休は他国の祝日と重なることが少ないため、海外旅行のチャンスとして注目されています。日本へ訪れる中国人の数は、特に春節の期間に急増します。多くの中国人観光客が主要な観光地やショッピングエリアを訪れ、日本の文化や観光を楽しんでいます。
■消費行動が活発になる
中国では長期連休になると消費行動が活発になります。連休を控え、親しい人に贈るプレゼントやお土産、自分へのご褒美を買うことがよくあります。多くの店舗やオンラインショップでセールが行われるため、商戦が特に活発になる時期でもあります。欲しかったものをお得に購入できる機会が増え、消費意欲が高まります。
■まとめ
中国には春節、国慶節、中秋節などを代表とした連休があります。それら連休では、人々は伝統行事を重んじながら、友達と家族の時間を過ごします。春節と国慶節は1週間前後に及ぶ長期連休が続くので、国内・国外へ旅行へ出かけたり、消費活動が活発になる特徴があります。中国からのインバウンドや中国へのアウトバウンドを狙う際も、これら長期連休が来る時期を意識すると効率的でしょう。
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